最強知的好奇心伝説〜大人のADDの徒然草〜

私の尽きない知的好奇心にお付き合いくださいませ

【読書日記】『使える!「徒然草」』*齋藤孝*PHP新書

【使える!『徒然草』*齋藤孝*PHP新書】
何年かぶりに読み返した本書。本書の感想と合わせて、やっぱり齋藤孝先生はすごい!ということを改めて実感したことを伝えたい。


私が齋藤孝先生のファンになったのは、大学生の時に読んだ、『できる人は何が違うのか』という、ちくま新書だ。その中で「できる人は真似する力に長けている」という結論を伝えるための、様々な事例を取り上げられていた。その本には、というか生まれてきて物心着いた頃から私が悩んでいたことへのヒントがたくさん散りばめられていた!そして衝撃だった、『学ぶの語源は、真似るである』ということとの出会いを導いてくれた。
それから、本書合わせて、新作が出る度にその内容を見てきた私が、あえて何度も読み返している『できる人は何が違うのか』ではなく、本書をよみかえすことになったのは、齋藤孝先生のマインドにある。それは、
【どの著書にも、共通するものがある】
ということ。
そのどの部分を強調したものを読みたいかで、読み返すものを変えればいい。齋藤孝先生は、ひとつの考えを貫いていながら、それを様々な角度から分析することで、凄まじく速さで次々と本を執筆されてきたように感じている。齋藤孝マインドとは、以下の通りである。
①真似ること、模範をもつことで、上達すること。また、真似たものを技化して、自分流にすることで、新たなスタイルが生まれること
②先達として、モデルにすべき人物を、その目的によって、あるいは自分のスタイルによって3人もつべき
③3つ、という数字
*上記の先達として、モデルにすべき人物を、その目的によって、あるいは自分のスタイルによって3人もつべき、という考え方
*3色ボールペン活用法て、赤が誰が見ても最も重要なこと、青は大事なところ、緑は主観的な部分、つまり!"自分がおもしろい!と感じた部分"で、読書をしたり、手帳の予定を書いたり、セミナーや人と話す時のメモやノートをとることを提唱(【著書あり】『3色ボールペン情報活用法』)
④あらゆることは、読書から得られるということ。特に社会人に対して読書の大切さを、質問力・コメント力・要約力などの習得のために必要なものだと提唱している(【著書あり】①「大人のための読書の全技術」等「大人のための」シリーズ全3冊、②「質問力」、「③コメント力」、④「頭の良さは、ノートで決まる」など)
⑤著書に書いたことを、実践している点(例えば、教育学者として尊敬しているのは吉田松陰と福沢諭吉としつつ、ほかの面でもモデルとする先達をもち、真似しながら自分のスタイルを作り出している点。または、『感化する力』という著書で、吉田松陰が短い時間の中でなぜ明治維新に繋がるような若者たちに影響を与えたか、という点について、【研究3原則】と題した結論、それは、①好きなことを、②とことん!、②学び続けること、と言っている。実際、齋藤孝先生は、【研究3原則】の実例を、様々な著書や雑誌のインタビュー、特集などで見せてくれていると感じる。


話を戻そう。
本書【使える!『徒然草』*PHP新書】では、上記の齋藤マインドを、徒然草、もっと言えば兼好法師の言動から分析し、読みやすい古典の解説でありつつ、新しい徒然草の読み方を教えてくれる。それは、教育学者らしい、そして国語を専門とする教育をする教授らしい面もあるが、衝撃的である。


温故知新とはよく言ったもので、徒然草が現代にも生きる【賢く生きていくとめのバイブル】という発見を、インプットを、見事にアウトプットしている。
『アウトプット大全集』の著者も驚くだろう。


なお、私に『2割読書術』を伝授してくれたのも、齋藤孝先生である。その時に大切だと思う箇所だけを読む、という活用法で、本書は私の【賢く生きていくためのバイブル】であり続けるのだ。



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